どんなファッションにでも大活躍してくれるニットやセーターですが、毛玉ができてしまったり、糸がほつれてしまったり、なにかと繊細なアイテムのひとつです。
そこで今回は、ニットを綺麗に保つためのメンテナンス方法をご紹介します。長く愛用するためには、日々のお手入れがとても大切です。取り扱い方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ニットを綺麗に保つための取り扱い方法
ニットとは、「編まれたもの、編まれた製品」を意味し、編んでいくことで作られる生地や素材のことをいいます。そのため、ほつれが生じるとどんどん大きくなってしまうこともあります。また、毛玉だらけのニットでは、せっかくのステキなコーディネートがだらしない印象に映ってしまうかもしれません。そうならないためにも、ここから解説するニットの取り扱い方をぜひ取り入れてみてください。
1-1.なるべく摩擦を避ける
ニットは、摩擦に弱い生地です。毛玉は、生地が擦れることで生じた静電気によって、繊維が絡まることで起こります。つまり、摩擦を避けることが毛玉防止につながるのです。
摩擦が起こるシチュエーションは、想像以上にたくさんあります。たとえば、腕を動かすときや、肩にバッグをかけるときです。そこまで気を使うことは難しいかもしれませんが、収納時や洗濯時などで扱いを丁寧にするだけでも、長持ちします。
1-2.休憩期間を作る
摩擦に弱いニットは、何日も連続で着ると劣化するのが早くなってしまいます。そのため、一度着たら数日ほど休憩期間を作るようにしましょう。ニットが好きな方は、いくつかのニットを交代で着るようにすると安心です。
1-3.毛玉防止スプレーを使う
毛玉防止スプレーをニットに吹きかけることで、コーティングの役割をはたしてくれます。毛羽をできにくくする効果があり、口コミでも話題です。数千円で購入できます。さまざまな種類のものが販売されているため、ニットの素材や色に合ったものを選んでみてください。
また、似たアイテムで静電気防止スプレーがあります。静電気を抑えることが、摩擦を減らすことにもなるのです。
1-4.ブラッシングをする
衣類用のブラシを使って、こまめに毛並みを整えることで、ニットの寿命を延ばすことができます。そのほかにも、汚れを落としたり、繊維に空気を通すことで形崩れを防いだりすることが可能です。
私たちが髪の毛をくしで梳かすのと同じような感覚で、ニットもブラッシングでのケアが大切になります。ただし、強くこすると毛羽立ってしまうため、優しく撫でるようにブラシを動かすのがコツです。
1-5.おしゃれ着用洗剤で洗う
ニットを洗うときは、おしゃれ着用洗剤を使うようにしましょう。普通の洗剤と比べると洗浄力が弱い代わりに、ニットにかかる負担を最小限に抑えられ、柔らかい洗い上がりにしてくれます。香りも上品でかわいらしいものが多く、選ぶのが楽しくなりそうです。
2.ニットの種類に合わせたメンテナンス方法
ここからは、たくさん種類があるニットの特性を確認ながら、適したメンテナンス方法を解説します。
2-1.動物繊維のニット
動物繊維が素材のニットには、ウール、カシミヤ、アルパカなどがあります。動物の体毛からできているため、温度調節がしやすいなど、どんな環境にも対応できる機能が備わっていることがメリットです。対してデメリットには、虫食いができやすいことが挙げられます。
そのため、乾燥させて保管したり、埃を溜めないようにしたりする必要があります。収納するときは、防虫剤や除湿剤を上手く活用しましょう。
2-2.植物繊維のニット
植物繊維が素材のニットには、コットン（綿）やリネン（麻）などがあります。吸水性の高さや肌触りの良さがメリットである反面、シワになりやすいというデメリットがあります。それらをふまえて、乾燥機の使用を避け、洗濯ネットに入れて洗濯をするなどの工夫が必要です。
2-3.ハイゲージニット
ハイゲージニットとは、細かい編み目で編まれたニットのことです。着膨れしにくく、すっきりした印象を与えてくれます。比較的形崩れしにくいメリットはありますが、汚れをそのままにしていると黄ばみになってしまうデメリットもあります。シミが付いてしまった場合は、すぐに落とすように心がけましょう。
2-4.ローゲージニット
ローゲージニットは、粗い編み目で編まれたニットのことです。ボリュームがあり、温かい印象を与えてくれます。ハイゲージニットと比べると形崩れしやすいため、手洗い、平干しをするのが理想的です。
3.まとめ
ニットを綺麗に保つためのメンテナンス方法をご紹介しました。ニットは、摩擦に弱く繊細な生地です。ブラッシングなどの日々のお手入れが、ニットの寿命を大きく左右します。また、種類によっても特徴や適した扱い方が異なります。いい状態を保つことで、お気に入りのニットが長く楽しめるので、ぜひこれらのメンテナンスを試してみてください。
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