ニット修理
2023年04月06日

穴あきニットもお直しで復活!ニットの修理方法と注意ポイントを紹介


お気に入りのセーターなどのニットに、虫食いなどが原因で穴あきしてしまい、悩まされる方もいるでしょう。気がつかないうちに穴があいてしまうこともあるため、長く大切に着続けるためには、きちんと修理をおこなう必要があります。小さな穴なら自分で直せそうな雰囲気がありますが、編み目などがあるため、修理にはテクニックが必要です。

そこで今回の記事では、セーターやニットに開いた穴を修理する方法や注意ポイントを解説し、修理をプロに依頼するメリットを紹介します。

1.ニットの修理方法

セーターなどの穴あきトラブルは、虫食いや何かに引っかけてしまうことが原因で起こります。ここでは、セーターにあいた穴の修復方法について見ていきましょう。

1-1.縫い針と糸を使って直す「つまみ」

セーターなどのニットを補修する際、似た色の糸を用いて編み足していくことで、穴をふさぐことができます。しかし、似た色の糸がない、修理用の糸をセーターなどから取れない場合は、縫い糸と針を使って修理する「つまみ」が有効です。

1-2.修理用の糸が無い際の高度な直し方「段消し」

上記のように似た色の糸がない、修理用の糸がない状況の場合、より自然に仕上げる方法として「段消し」という手法があります。これは穴が開いた部分の周りの糸を丁寧に取って、その糸で編み直すというもので、仕上がった際に段が一段なくなることからその名が来ています。熟練の技術が必要になるため、個人での修理の際はあまりおすすめしません。

1-3.難易度の低い「ニードルパンチ」

ハンドメイドでもよく使われる「ニードルパンチ」は、原毛をチクチクと刺しながら埋めていく修理方法です。手芸用品でも取り扱われており、縫製が苦手でも挑戦しやすいでしょう。難易度が低い修理方法になるため、自分でおこなう方もいますが、穴がさらに広がる可能性があります。また、編地を痛めてしまうこともあるので注意が必要です

1-3.リメイクとしても楽しめるダーニング

ヨーロッパの伝統的な衣類の修理方法で、最近日本でもニット補修に取り入れて人気が高まっています。ダーニングマッシュルームと呼ばれる、木製のキノコの形をした道具を使い、穴の開いた部分に当てながら補修をしていくのです。ダーニングでは、カラフルな色を取り入れながらリメイクすることもできるでしょう。

2.ニットをお直しする前に注意すべきポイント

セーターなどのニットをお直しする前に、注意すべきポイントがあります。ここでは、知っておきたいニットを修理する前に、注意するポイントを2つ見ていきましょう。

2-1.穴を開いたまま放置しない

ほかの洋服などにもいえることですが、穴を開いたままの状態で放置しておくと、どんどん悪化してしまいます。穴の開いたセーターなどのニット類は、できるだけ早急に対処する必要があるのです。

2-2.穴を広げないためにも洗濯をしない

穴の開いたセーターなどのニットを直さないで洗濯をしてしまうと、穴がさらに大きくなる原因になります。虫食いによる穴があると、洗濯をしたくなりますが、補修しないうちに洗うのは控えましょう。そのため、必ず洗濯前に修理を済ませておくことが大切です。

3.ニットのお直しをプロに依頼するメリット

編み物をする方なら自分でお直しできるケースもあるかもしれませんが、編み目のバランスが必要になるニットだからこそ、プロに依頼するといいでしょう。ここでは、ニットのお直しをプロに依頼するメリットを紹介します。

3-1.素人では対応できない技術で直せる

ニットは1本の糸を縦・横へと絡めながら編み上げているため、修理をおこなうなら、高度なテクニックがかかせません。ニットは布のようにミシンなどの機械ですぐに直すのではなく、繊細な職人による技術によっておこなわれます。一目一目と編み目を作りながら、上下をつなぎ合わせることで穴をふさぐことができるのです。

このような技術によって、満足できる仕上がりはもちろん、穴があく前同様にご着用可能となります。

3-2.修理内容によっては購入よりも安く済ませられる

セーターの穴を自分で修理することもできますが、仕上がりやクオリティは、個人のスキルに左右されていまいます。そのため、結果としてプロに依頼することになったり、新しいセーターを購入することになれば、コストが高くなってしまうケースもあるのです。

修理内容によっては、はじめからプロに直接依頼をしてお直しをしてもらったほうが、新しいものを購入するよりもコストを抑えられるため、安く済ませられるでしょう。

3-3.袖丈や着丈などをつめてサイズのお直しもできる

プロに依頼すると、穴あきの修理だけでなく、伸びてしまった袖丈や着丈などのサイズ直しもできます。インポートのニットは袖丈や着丈が長いこともありますが、オリジナルと同じ方法でのお修理が可能です。ミシンでも対応できますが、デザインが変わってしまうリスクもあるため、プロの技が必要になります。

自分で修理すると仕上がり感も不安になりますが、プロに依頼すれば、ニット全体のメンテナンスに対応してもらえるメリットがあるのです。

4.まとめ

愛着のあるセーターやニットなどに穴あきやトラブルが見つかったら、放置せずにきちんと対処すれば、長く着続けられます。今回の記事では、ニット特有の修理方法をはじめ、注意しておくべきポイントを紹介しました。自分で修理ができるかもしれませんが、プロに依頼することで、多くのメリットがあります。ニット類の修理を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

「フィットニット」では、お客様の大切なニットを、「形」も「着心地」も元通りに修理いたします。ニット専門店だからこそできるクオリティの高い修理で、きっとご満足いただけるでしょう。お客様のご要望にお応えしながら、理想のニットに仕上げますので、お気軽にご相談ください。